星野源「うちで踊ろう(大晦日)」の「うち」について

Oafu スピリチュアルと音楽

星野源さんの「うちで踊ろう」、2020年4月頃のコロナ第一波の頃、コラボ動画がたくさんアップされましたね。
当時は”Stay Home”のキーワードがSNSでもあふれていて、それをどう肯定的に捉えようか、という中で出てきたこの曲は、多くの人の共感を得ていました。コラボ動画もたくさん上がってましたね。
程なく、元首相のコラボ動画が炎上して、急速にこの曲に対するポジティブムードが失われてしまったのは残念でした。

当時は1コーラスだけの短い曲でしたが、2020年末の紅白歌合戦で、フルバージョンが披露されましたね。この紅白は2020年のコロナ禍を逆手に取り、シンプルに歌を聴かせる方向に舵を切っていて、個人的にはとても内容の濃いもので楽しかったのを覚えています。星野源バンドも、完全生演奏で、NHKの番組「SONGS」みたいに質の高い音楽番組のようでしたが、あとで収録だったと明かされましたね。まあいいんですが。

ドラムは河村カースケさん、ベースはハマ・オカモトさん、ギターは長岡亮介さんと、実力者を揃えた生のバンドサウンドは、空気感もやっぱりライブ。
紅白当日に出演していたほぼすべてのバンドはアテブリ(演奏は事前収録して、それに演奏しているフリだけ合わせる)でしたからね。ユーミンバンドしかり、福山雅治バンドしかり。超一流ミュージシャンをNHKホールのステージに集めているのに、セッティングの都合が優先なんでしょうかね。画と音がシンクロしていないので、やっぱりエネルギー的にライブ感がスポイルされちゃうんですよね。

NHK公式youtubeでアップされています。


さて、本題の「うちで踊ろう」の歌詞ですが、スピリチュアル的にも凄くメッセージ性が高いと感じます。
特に紅白で披露された2番目の歌詞。
ここでは、全文引用しつつ、メッセージの解釈をしてみたいと思います。

星野源 「うちで踊ろう(大晦日)」

(イントロ)

たまに重なりあうよな 僕ら

年を越せれば 明日が生まれるなら 歌おう一緒に

(1コーラス目)

たまに重なりあうよな 僕ら

扉閉じれば明日が生まれるなら 遊ぼう一緒に

うちで踊ろう ひとり踊ろう

変わらぬ鼓動 弾ませろよ

生きて踊ろう 僕らそれぞれの場所で 重なり合うよ

うちで歌おう 悲しみの向こう

全ての歌で 手を繋ごう

生きてまた会おう 僕らそれぞれの場所で 重なり合えそうだ

ここまで1コーラス目。春先にたくさん聞いた歌詞ですね。
間奏でソプラノサックスのソロが挟まります。

続いて初披露の2コーラス目です。

(2コーラス目)

常に嘲りあうよな 僕ら

それが人でも うんざりださよなら 変わろう一緒に


この3次元世界で、相手との関係性で生きてきた人間。そこには憎しみや怖れが渦巻いている。そんな世界とはもうさよならする。一緒に次元上昇しようよ、と。

飯を作ろう ひとり作ろう

風呂を磨いて ただ浸かろう

窓のスキマの 雲と光混ぜた後 昼食を済まそう

今をただ生きよう、何も考えなくていい。日常の中に愛は溢れている。それを感じよう、と。

瞳閉じよう 耳を塞ごう

それに飽きたら 君と話そう

今なにしてる? 僕はひとりこの曲を歌っているよ

外からのインプットは要らない。ハートの中に、愛はあり、そこに神がいる。「自分のうちにある「神」という存在」とコミュニケーションするのがいい。


「外の世界」とは何か?

怖れ、怒り、悲しみなどの渦巻く、低次元の世界。そこからの影響を受け、その中で生きるのが当然とされてきたのがこれまでの世界。
それが本来の世界なのか?こんな愛のない世界が本物の世界であるはずがない。


本来の世界は愛に溢れ、愛をもとにすべての行動がなされる。
これに気づく機会を与えているのが、このコロナ禍ではないのか?コロナウイルスは意外に悪魔的存在ではないのかも知れない。むしろ善なる存在かも知れない。
実際、コロナのおかげで、無意味な人間関係はほぼ強制的にストップさせられ、「対人関係」というプレッシャーは大きく削がれている。同時に、内面と向き合う、素晴らしい機会を与えられている。
この機会をチャンスと捉え、自分自身の中と対話する、すなわち「内」に帰ろう、踊ろうということなのではないでしょうか。 
「うち」は「家」が表面的な意味だと思いますが、真意は「内」ということだと思います。

愛が足りない

こんな馬鹿な世界になっても

まだ動く まだ生きている

あなたの胸のうちで踊ろう ひとり踊ろう

変わらぬ鼓動 弾ませろよ

生きて踊ろう 僕らずっと独りだと 諦め進もう


僕らはずっと独りなのか?この3次元世界では、たくさんの人間たちと様々な関係性を結んでいるが、その関係性とは何か?
本来の関係性とは、神との関係性だけであって、その神とは既に自分自身の中にある存在。
だから、人間との関係ではずっと独り。

でも、転生を繰り返す「魂」にとっては、常に神、ハイヤーセルフがそばにいる。それでいいじゃないか。
人間との関係なんて諦めればいい。

ひとり歌おう 悲しみの向こう

全ての歌で 手を繋ごう

生きて抱き合おう いつかそれぞれの愛を 重ねられるように

2020年を締めくくるように披露されたこの歌。
2021年には再び緊急事態宣言、世界ではロックダウンと、「うちで踊ろう」という状態に戻っていますね。
人間ひとりひとりに与えられた「うちで踊ろう」というギフトを、しっかり味わうチャンスが来ているぞ、というメッセージなのでしょう。

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