劇場版「銀河鉄道999」に込められたスピリチュアルメッセージ(前半)

天川神社 スピリチュアルと映画

銀河鉄道999
1979公開
2015,2021 CS放送にて鑑賞

アニメ映画の不朽の名作、「銀河鉄道999」。
1979年の劇場版は、その年の興行収入一位だったそう。
当時の国鉄が「ミステリートレイン999号」を上野発行先不明(烏山だった)で運転したりと、ブームは凄かったのを記憶しています。
私は当時はリアルタイムで見ていなくて、2015年が初鑑賞。

・少年の旅立ちと成長
・メーテルとの恋模様
・ハーロックなど松本零士キャラ総登場!
・ゴダイゴの曲の大ヒット
など、ネタには尽きない本作品ですが、もちろん本ブログではスピリチュアル的観点から受け取っていきます。

主人公星野鉄郎は母を機械伯爵に殺され、機械の体をタダでくれるアンドロメダの星に999号で行き、復讐を果たさんとする。
途中駅の様々な惑星で出会いや冒険があり、友を得て成長していく。
機械伯爵への復讐を果たすも、機械化人間そのものの破壊を目指す。
そして終着駅メーテルは、機械化母星であり、メーテルの正体が判明、それでも愛が勝ち、地球に帰還する。
成長した鉄郎とメーテルは思い合いながら、永遠の別れを遂げる。
ざっとこんなストーリーですね。

そして、その中にスピリチュアルな要素がいっぱい詰まっています。

地球からの旅立ち

まずは999号の乗車券ですが、

「行先アンドロメダ 経由 オリオン、プレアデス」

となつていますね。言わずもがな、高次元の存在であるオリオン人やプレアデス人、その母星を経由していくということは、人類のアセンションへのプロセスを示唆していますね。

メーテル「男の子が、若者が、一生に一度は迎える旅立ちの日が来た。負けることなど考えてもみない。そして生涯忘れることのできない旅立ちが。」

子供から大人へと成長する旅立ちを、列車の発車シーンに合わせて語ります。心を掴まれるシーンですね。

スピリチュアル的ではありませんが、本作品の重要な「大人への成長」のテーマに繋がる、大切なシーンですね。こういった感情は、多くの人が共有したのではないでしょうか。

メーテル「悲しい思い出も、辛かったことも、いつか懐かしくなるときがある。見ておけばよかったと思う時が。」

鉄郎「そんなの、年取ってから後悔すればいいさ。今の俺は。。。」

過去を生きることより、今を生きることが大切。これもスピリチュアルにも通じるメッセージですね。

ここで流れるゴダイゴの挿入歌「テイキング・オフ」。アルバムには収録されていないようですね。シングルコレクションには入っていたので、Spotifyで聞けて良かった。

タイタン

途中駅その1。惑星タイタン。
土星の衛星の1つです。
太陽系で一番美しい。そして恐ろしい所。

「タイタンでは何をしてもいい。個人が望むままにしたいと思ったことを、したいように自由にやってもいい。」

というのがこの星の法律。殺人さえも。
「楽園法」という名前を付けられていますが、3次元世界で楽園を設定しても、混乱しかない、というメッセージでしょうか。「次元上昇しない限り楽園はない」と。

土星は英語では「サターン」ですが、これすなわち「悪魔」ですよね。悪魔界では上級悪魔は何をしてもやり返されることはない。ジャイアンと一緒です。

それを伏線にして描いているような気がします。

冥王星

途中駅その2。冥王星。
「迷いの星」と呼ばれ、人間の抜け殻の眠るところです。

メーテル「いつか、機械の体に飽きた人たちが帰ってきて、元の体に戻るかもしれない。あそこに体が眠っている人たちは、機械になって体を失ってしまった人たちよりはまだ幸せかも知れない。」

肉体か、機械の体か。どちらも幸せではないのではないか。3次元の物理体に支配されている間は。次元上昇しない限り、本当の幸せは得られない、そんなメッセージでしょうか。

そもそも、「冥王星」という名前がすごいですよね。「冥界」の「王」ですから。光の存在ではなく、闇の存在の象徴のようですが、作中もそんな伏線で描かれているような気がします。

車内にて

クレア「光も影も私の体を通り抜けてしまう。それが私はとても寂しいのです」

「クリスタルガラス」の体を持つクレア。ラストでプロメシュームに高エネルギーを送って、もろとも破壊されるシーンからは、クリスタルガラスというより「水晶体」なのではないか、というような感じです。水晶だから精神的にも次元が高いような描かれ方をしています。
一方で「光を受けることができない」という悲しみは、神の愛や光が送られていても感知できない、低次元の存在を代弁してくれているかのようです。

ところで999号の車掌さん、人気キャラですね。
実体のない体で目だけが光る。ゴーストそのものですが、「ゴースト=悪」ではない描写はいいですね。。。
と、私自身がゴーストの味方をしている時点で神のニセモノになっている!

トレーダー分岐点と時間城の崩壊

マスター「遠い昔、もう二度と帰らない若い頃を思い出す。旅路の果てに行き着いた者たちにはやるせなく聞こえる」

トレーダー分岐点にある酒場で、機械化人間の女性である「リューズ」の歌を聞きながら、虚しく過去を振り返る人々。
少年から大人への旅立ちが本作品の大きなテーマですが、夢破れた者たちの心情がよく描かれています。
当時熱狂した少年たちも60歳前後、今見ると身にしみる人も多いでしょう。私もそうです。
何を成し遂げてきたのか?何もないまま死んでいくのか?
それもゴーストの未練か?
とても「人間らしい」シーンですね。

リューズ「あなたを見ていたら、もう取り返しのつかない昔、私の青春を思い出していたの。その頃の私は、あなたのように温かい生身の体だった。
でも、機械伯爵の望むままに、機械の体に変身して、改造に改造を続けて、私は私でなくなった。時間を操れる魔女になってしまった。
でも操れないものが一つだけあった。それは、温かい血の通った人の心。」

機械でできた「時間城」が錆びて崩壊していくのと同時に、体が錆びていくが、顔だけは錆びなかったリューズ。
アンドロメダは名の通り「アンドロイド=機械化人間の星」のようですが、決して光の存在ではなく、どちらかと言うと「闇」なのでしょう。

かなり長くなりました。後半はこちらで。

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